ヴァイマル Weimar
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国民劇場とゲーテ・シラーの像 |
ゲーテ広場に到着した時、時刻は16時10分前。ヘルダー教会にあるクラナッハの祭壇画は16時までである。試しに足を運んでみると、まだ扉は開かれていた。
クラナッハの祭壇画はルターとクラナッハ本人が描かれている以外はあまりぱっとせず、周囲の彫刻の方が気に入った。
教会の周辺は工事中だったが感じの良いレストランや商店が多い。
ヴァイマルは文化都市の名に恥じない美しい町だ。
とはいえ、もうどこの観光地も閉まっているので、ゲーテの家も、シラーの家も、クラナッハの家も、ヴァイマル公の居城も、市庁舎も、外観を眺めるだけである。むやみに写真を撮る。
ゲーテの家 |
シラーの家 |
クラナッハの家 |
バウハウス博物館 |
クラナッハの家に隣接して建つ観光案内所に入ってみると、中にはゲーテとシラーのグッズが溢れていた。マグカップからパペットまで謎の品揃え。
エレファント・ホテルのバルコニーには人形が二体いた。ヒトラーがここで演説したことで有名だ。
観光客なのか地元の人なのか、大勢の人で街は賑わっている。東洋人の姿もちらほら見かけるが、日本人ではないようだ。
路上で演奏をしているチェロとヴァイオリンのコンビがいて、その周囲にもたくさんの人が集まっていた。曲はモーツァルト。聴衆の中にはこの寒空にアイスクリームを食べている人もいる。
そうこうしているうちにすっかり夜に |
すっかり日が暮れてさびしくなってきたので徒歩でホテルに帰る。ホテルの部屋でお茶を飲んで人心地ついたあと、19時頃に夕食を取りに再び外出した。
ホテル近くのレストランのドアを開けると、まだ時間が早いせいかほとんど人がいない。入り口脇の席で子供にご飯を食べさせていたお母さんが実はお店の人だったようで、立ち上がって奥へ案内してくれた。トマトスープとテューリンガーブルストを注文するが、トマトスープがなかったのでカルトッフェルズッペに変更。それにWeimarerというビールの0.3リットルをつける。
食べていると、やはりお店の子供たちなのか、小学生くらいの男の子がふたりやってきて「ハロー」「ハロー」と挨拶しながら上着と荷物をコートかけにかけ、厨房のほうへ消えていく。
隣の席にはむくむくの黒い犬をつれた夫婦がいて、なごやかにビールを飲んでいた。
レストランで犬を見て今は亡き実家の犬が恋しくなったので、ホテルに戻ってから久しぶりに携帯の電源を入れて、待ち受けにしている犬の写真を眺める。「圏外」と出て、まあそうだろうなと思っていると、突然「メール受信中」の文字が。届いたメールを開いてみると「ようこそドイツへ! ○○番をダイアルすれば日本国内と同じように留守電のメッセージが聞けます」というようなことが英語で書いてある。こんな契約したっけ? 見ればアンテナもばっちり三本立っている。わけが分からないが、どうせ電話もメールも来るはずがないので、また電源を切ってスーツケースにしまった。
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