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東方への旅 >> アイゼナハ

アイゼナハ Eisenach


宗教史上の革命児ルター

アイゼナハの駅前は寂れた雰囲気だった。売店で水を買うついでに小銭を作り、また荷物をロッカーに入れる。
アイゼナハの観光のメインはなんといってもルターが聖書を翻訳したヴァルトブルク城だが、冬期は城行きのバスが運休であることと、時間に余裕がなかったことから、訪問は見送ることにした。


城門

ニコライ教会に附属した城門をくぐり、通りを歩いて行くと目に見えて人通りが増えてきた。観光客風の人が多いのは週末だからだろうか。音楽が聞こえると思ったら、ヴァイマルで見かけたヴァイオリンとチェロのコンビだった。

街角にさりげなく東独時代の名残が

メインストリートを抜けると市庁舎のある広場に出た。
バッハが洗礼を受けルターが演説したというゲオルク教会があるが、昼休み中。


マルクト広場とゲオルク教会

■ルターハウス Lutherhaus

ルターハウスは学生時代にルターが住んでいたという家だ。木組みが美しい。受付ではルターグッズがたくさん売られていた。入場料を払うと、簡素なものだが日本語の解説プレートを貸してくれた(退館時に返却)。ルターを描いた絵画などの他、この家の歴史についても解説されている。

ルターハウス内部

■バッハハウス Bachhaus


続いてバッハハウスへ。
チケットに時間が印刷されていて、この時間に音楽室へ行くと実際に楽器を使ったレクチャーを見られる。ヴァイオリン、チェロ、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ等々色々な楽器が並んでいる。音楽室の外の展示室にも珍しい楽器がたくさんあった。



ポシェットヴァイオリン
ダンス教師が携帯した


なんだっけ?


最初期のヴァイオリン
撫で肩で一見ヴィオールっぽい

視聴覚ルームではipodを利用して楽曲や解説が聞ける。黒い修道服に身をつつみ腰からロザリオを下げた修道女がなにやら熱心に聴いていた。
売店でヴァイオリン協奏曲の楽譜がプリントされたバッグと、バッハの胸像のミニチュアを購入。

■ゲオルク教会 Pffarkirche St.Georg

市庁舎の前でブラットヴルストを買い食いしているうちに14時になったのでゲオルク教会に入る。イエスとマリアとヨハネの彩色木彫がある以外はシンプルな内装。洗礼盤は1503年製だというが、バッハの洗礼に使用されたのもこれだろうか。もともとはカトリックの教会だったが今はプロテスタントである。

■ツェレへ


アイゼナハ駅


駅に戻り、時刻を調べると、20分後の14:55に連絡のよさそうな電車があったのでそれでツェレに移動することにした。
ドイツの駅の券売機は切符が買えるだけでなく、ルートや料金、時刻の検索ができて検索結果のプリントアウトまで出来る。ヨーロッパ各国言語への切り替えもできるので、私のようなドイツ語のできない者にも安心だ。
電車の中では音楽を聴きながらずっと窓の外を見ていた。高い山がなくなだらかな丘が続くせいか、ドイツの風景はやさしい。雑木林の間をふち一杯まで水をたたえた小川がぬうように走る。時折童話のような家や家畜が姿を現すこともあり、見ていて飽きることがない。
はるか頭上を走るアウトバーンも見た。
フランスとドイツの国境を越えると道路ががらっと変わる、フランス人は山や谷があったらその地形に沿って道路を造るが、ドイツ人は山があればトンネルを掘り、谷があれば橋をかける。そんなことを以前知人が話していた。
近代以降、ドイツの政府は人や物の輸送体制を整えることに力を入れてきたように思う。日本もそうだが、整備された交通機関はドイツの経済成長に大きく寄与した。そして「ユダヤ人問題の最終解決」においてもまた、重要な役割を果たしたのが鉄道であった。ヒトラーはユダヤ人を移送するためにどんな僻地にまでも線路を引いたのである。

フルダ駅で乗り換える。ホームには階段だけでなくスロープも設置されていて、スーツケースをかかえた身にはありがたい。
16:03発のICEは空いていた。
座席の上には小さい液晶がついていて、予約されている区間が表示されている。区間外なら予約なしで座ることができるのだが、見れば地名ではなくfreiなんとか、と書いてある。freiはfreeだからたぶん空席という意味だろうと推測し、席についた。
日記を書いていると腕章をつけた女性がやってきてドイツ語で話しかける。検察かと思って切符を見せるがそうではないようで、どこまで行くのか、乗り換えはあるのか、今日はどこから乗ったのか、などと質問される。アンケート調査だろうか。車両の客全員が同じ質問をされているようだった。
ハノーファーでICEを降りたときにはすっかり暗くなっていた。
向かいのホームに止まっていたMEに乗り換える。車内は混みあっていたが、運よく補助席みたいな座席に座ることができた。


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