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参考文献など

旅行するにあたって参考にした本たち、旅行を盛り上げてくれた音楽を紹介。

■旅行ガイド

以下の本はいずれも定期的に新しいものが出ます。
また、交通機関や観光スポットの時間はわりとすぐ変更になるので、事前に公式サイトなどで確認することをおすすめします。

地球の歩き方 スペイン
 2005〜2006

「地球の歩き方」編集室/篇
ダイヤモンドビッグ社

言わずと知れた貧乏旅行の友。
日本語のガイドブックの中では細かい所まで網羅している方だが、あまりマイナーな町は載っていない(私が訪問した都市でいうとトルデシーリャスやメディナ・デル・カンポはなかった)。

Lonely Planet Spain

Damien Simonis,
Lonely Planet

『地球の歩き方』に掲載されてなかった分はこちらでカバー。かなり小さい町まで載っている。
観光情報のみならず、「そこへ行くにはどのような交通手段があるか」「電車・バスは一日に何本あるか」まで細かく明記。
全編英語だし白黒だし写真はないしとっつきにくいけれど、実用度では右に出るものなし。
分厚い(900頁)ので必要箇所だけコピーして持ち歩きました。

■辞書・語学

絶対必要というものではないかもしれないけど、一応。

ポケットプログレッシブ 西和・和西辞典

高垣敏博, 大森洋子, 小池和良, 長谷川信弥/編
小学館

Amazonのレビューを見て、スペイン語学習者にも評判が良いらしいので購入。
小さいので持ち歩き可能。分からない言葉に出会ったときその場で調べられる。
西和4万5千語、和西1万5千語を収録。

ひとり歩きのスペイン語
 自遊自在


JTB

旅行に必要な会話・単語をシチュエーション別に掲載。
発音がカタカナで書いてあり(アクセントは太字で指示)、英語の対訳もありと至れり尽くせり。
スペインの文化紹介にも頁を割いていて、バルのメニューを写真つきで解説している所などは見ているだけでも楽しい。
普通の観光旅行ならば、辞書がなくてもこれ一冊で事足りそう。おすすめ。


■その他

個人的な予習本。主に歴史・美術関係。

no image

新アルハンブラ物語

安引宏/著
佐伯泰英/写真
新潮社(とんぼの本)

アルハンブラ宮殿のビジュアル版ガイドブック。
通常の旅行ガイドから一歩踏み込んだ詳しい解説が読める。薄いので持ち歩くことも可能。

アルハンブラ物語(上)
アルハンブラ物語(下)

ワシントン・アーヴィング/著
平沼孝之/訳
岩波書店(岩波文庫)

19世紀にアルハンブラ宮殿に滞在したアメリカの作家ワシントン・アーヴィングが、そこで見聞きした伝説を織り交ぜて綴った紀行文学。
アルハンブラに行くなら必携。

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スペイン女王イサベル
──その栄光と悲劇


小西章子/著
朝日新聞社(朝日文庫)

「全スペイン世界の母」大女王イサベル1世の伝記。
栄光の影にあった一人の人間としての苦悩が胸を打つ。
今回は行けなかったけれど、彼女の生誕地マドリガル・デ・ラス・アルタス・トーレスにも行ってみたい。
「女王生誕の地という名誉が重荷となるような寒村」だそうな。そそられる。

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狂女王フアナ
―スペイン王家の伝説を訪ねて


西川和子/著
彩流社

フアナ・ラ・ロカの生涯を温かい視線で描く。
著者のフアナによせる愛情が伝わってくる一冊。
伝記の部分はもちろん、合間に挟まれる紀行文も非常に読み応えがある。
参考にさせていただきました。多謝。

この本の「あとがき」に、著者とスペインで出会った現地の若い女性とのやりとりがでてくる。

「私はフアナを大好きよ。私の友達も、皆、フアナのことが好きよ。だって、一途だから」と。でも、フェリペのことはどうなのでしょう。フェリペは、必ずしもフアナに誠実だったとは言えないのだから。「フェリペ? 好きよ。だって、フアナがあんなにフェリペを愛していたのだもの」

このくだりを読んで、「フィリップやなやつぅぅぅ」とか思っていた自分を反省しました。ハイ。

女王フアナ

ホセ・ルイス・オライソラ/著
宮崎真紀/訳
角川書店(角川文庫)

映画『女王フアナ(※)』(原題Juana la Loca)の公開に関連して刊行された本。
単なるノベライズと思ったら大間違い、素晴らしい評伝です。
現在日本語で読めるフアナ関連の書籍としてはおそらく最も詳細。
著者がスペイン人であるため、これまで日本で語られてきたハプスブルク視点とは異なったフアナ像に触れることができる。
全体の半分近くの頁を使って幽閉後のフアナの人生を追っているのも画期的。

※この映画の公開にあたって、配給会社が「ファナティック(fanatic)の語源はフアナ」などと阿呆なことを喧伝していましたが、ひどいデタラメです。
綴りを見れば分かるとおり、両者はまったく別の起源を持つ言葉です。

ハプスブルク一千年

中丸明/著
新潮社(新潮文庫)

フアナ狂女王(この本での表記はフワナ)に一章が割かれている。
が、下世話な話が多いので好き嫌いは分かれるかも。歴史ネタを軽く読みたい向きにはおすすめ。
個人的には、やや事実誤認が散見されるのが残念。

Phillippe le Beau : Le dernier duc de Bourgogne

Jean-Marie Cauchies,
Brepol
(仏語)

フアナ女王の夫であるフィリップ美公(スペイン語ではフェリペ・エル・エルモーソ)の評伝。
著者はフィリップ事典のようなものを目指したそうで、巻末にはフィリップの遺言も載っている。

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薔薇の冠
──イギリス王妃キャサリンの生涯

石井美樹子
朝日新聞社

イサベル女王の末娘カタリーナ(一般にはヘンリー8世の最初の王妃キャサリン・オブ・アラゴンとして知られる人物)の伝記。
本の内容としては当然イングランドに嫁いでからのことが中心なのだけれど、一応関連本ということであげてみました。

アルカサル──王城
1〜13巻
青池保子/著
秋田書店

14世紀カスティーリャの王ペドロ1世の生涯を描く歴史大作。掲載誌の廃刊により残念ながら中断中。再開が待たれます。 2007年、13年間の断絶を経て完結した。
主人公ドン・ペドロが実に魅力的に描かれているので、彼のその後の運命を知ってしまうと旅行しててもいろいろ感慨深いものがある(涙)。
物語は庶兄エンリケ・デ・トラスタマラとの抗争を中心に進むが、この兄弟はともにイサベル女王の直系の先祖にあたる。


■旅のBGM

今回は中世〜ルネサンス期の音楽をチョイス。
なお、旅行記で各都市の冒頭に引用した詞はすべてこれらのCDに収録されています。

Music For Joan The Mad
La Nef
Dorian 1995

「狂女フアナのための音楽」というタイトル通り、彼女が生きたスペイン黄金時代の宮廷音楽、宗教音楽、俗謡を取り混ぜて収録。
私が古楽にはまるきっかけとなった一枚。

旅行記中で引用した歌:
Mille regretz,Triste España sin ventura,¿Con qué la lavaré?,¡Levanta, Pascual!,Paseábase el Rey Moro,Dame la mano,Adieu, corage, adieu

Isabel I: Reina de Castilla
Capella De Catalunya, Hesperion
Alia Vox 2004

女王イサベルの生涯を「幼年期」、「少女期〜戴冠」、「統治開始〜レコンキスタ」、「レコンキスタ」、「カトリック両王称号授与〜女王逝去」に区分し、それぞれにちなむ音楽を収録。
Music For Joan The Madでは、フアン王太子が逝去する場面で使われていた「ラ・スパーニャ」がこの盤ではイサベルとフェルナンドの婚礼の場面で取り上げられるなど、両者を聴き比べるのも楽しい。
(ラ・スパーニャは舞曲なので、どちらかというと後者のほうがふさわしい)

旅行記中で引用した歌:
Triste España sin ventura,¡Levanta, Pascual!,Paseébase el Rey Moro

Carlos V
Capella De Catalunya, Hesperion
Alia Vox 2000

Isabel I: Reina de Castillaと同じシリーズで、皇帝カール5世(カルロス1世)をテーマとしたもの。
目玉はやはり名曲中の名曲Mille regretz。
彼がこよなく愛したことから、「皇帝の音楽」とも呼ばれる。

旅行記中で引用した歌:
Mille regretz,Todos los bienes del mundo

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イスパニアの歌
波多野睦美,つのだたかし
パルドン 2002

ルネサンス、バロックのスペイン歌曲を中心に、メゾソプラノの波多野睦美とリュート奏者つのだたかしのコラボレーションで送る。

旅行記中で引用した歌:
Montes del Tajo escuchad,
Canción de las reynas de España


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