フランドルへの道  2004.9.23〜10.2

■日程

写真:ブルージュ・聖血礼拝堂のマリー・ド・ブルゴーニュ像



■旅の目的

2004年夏、ブルゴーニュ公国の「中世の秋」をたどる旅を思いついた。
かつて公国の中核として栄えた、フランドルと呼ばれる地域を中心に回る計画。
フランドルの名は、西欧史や西欧文学に親しんできた者にとっては一種独特の感慨を呼び起こすものである。ホイジンガが『中世の秋』でその繁栄を謳ったネーデルラント。一転して、ローデンバックが憂愁を込めて讃えた19世紀の「死都」ブリュージュ……。

ブルゴーニュ公国といっても歴史は長いのだけど、私が興味を持っているのは公国が末期にさしかかり、文化・風俗が爛熟しきった頃15世紀半ばから後半にかけて。すなわちシャルル・ル・テメレール(突進公)からマリー・ド・ブルゴーニュを経てフィリップ・ル・ボー(美公)に至るまでの時代。
ディジョンやオータンなど、フランス本国のブルゴーニュ地方もいずれは訪れてみたいけれど、とりあえず今回はフランドル地方のみということで。
フランドルはまた、私のこよなく愛するネーデルラント絵画の宝庫でもある。ファン・アイク、メムリンク、ボッス、ブリューゲル……。これらの絵を見ることも目的の一つ。

■航空会社など

当初、エール・フランスを利用して帰りにパリにも立ち寄るつもりだったが、KLMオランダ航空の安さに負けた。
どうせオランダに寄るのなら、アムステルダムに滞在し、これまた10数年来の関心の的であるアンネ・フランク縁の場所も訪れることにしよう。移動がてら、デン・ハーグでナマフェルメールも見よう、そしてフェルメール好きの友人に自慢をしよう(厭味な目的)と夢は広がり。最終的には上記のような日程となった。

■人名・地名表記などについて

迷った末、地名についてはガイドブックや旅行サイトなどでもっとも一般的に使われている表記を採用することにした。「アントワープ」、「ゲント」、「ブルージュ」といった発音は英語なので正直かなり抵抗があるのだが、こういう旅行記の類は検索でたどりつけないと意味がないので。なお、現地の発音では「アントウェルペン」「ヘント」「ブルッヘ」に近い音になるらしい。個人的にはフランス語の「アンヴェール」、「ガン」、「ブリュージュ」にも愛着を覚える。
人名については、マリー・ド・ブルゴーニュ(仏語)、フアナ(西語)など、基本的に生国の言語(その人物にとっての母語)を採用したが、場合によってはメジャーな表記を採用したものもある(例:カール5世(独語))。必要に応じ他言語も併記した。
また、ブルージュの頁に引用した『死都ブリュージュ』は、すべてジョルジュ・ローデンバック著,窪田般弥訳『死都ブリュージュ』(岩波文庫,1988)から。

旅行記のタイトルは「フランドルへの道」。クロード・シモンとは何の関係もない上に訪問先にはフランドルじゃない所も入ってますが、どうぞご寛恕ください。



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