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2004.9.25(土)

デルフト〜ロッテルダム〜アントワープ Delft〜Rotterdam〜Antwerpen

いったんデン・ハーグ中央駅まで戻り、デルフトまでの切符を買う。インフォメーションでホームの場所を聞いて、まだ時間が余っていたので売店でポテトを買った。


旅のおとも

教えられたホームの掲示にDELFTの文字があることを確認し、ポテト片手にいざ乗りこまんとしたとき、後ろから声をかけられた。
「この電車、デルフトに止まります?」
こんな「どっからどうみても明らかに余所者」に聞くなよと思いつつ振り返ると、滝川クリステル似のえらい可愛い女の子。とその連れの男。確かにこの電車でいいはずなのに、改めて聞かれると自信がなくなる。
「止まると思います。……たぶん」
曖昧な日本の私。
私の自信なさげな様子にカップルは一瞬ひるんだが、掲示を指さしてみせると一応納得したらしく電車に乗り込んでいった。私もその後に続く。これで一蓮托生だ。間違えてないことを祈る。
約十分後、電車は無事デルフト駅に到着した。こっそり胸をなで下ろす私であった。

駅前の大きな道路を渡って路地に入り、少し行くとすぐに運河が見えてきた。前方に旧教会の塔がやや傾いて聳えている。まさに絵本のような風景。…路上駐車が多いのが難点だが。
土曜日だからか、人が多い。その中に混ざって旧教会目指して歩いていく。

■旧教会 Oude Kerk


旧教会の塔と修道女?の像

街灯

隣接のプリンセンホフ博物館

旧教会への入場料は新教会と共通で2.5ユーロ。これまでお金を払って教会に入った経験がなかったので、少し驚いた。
文化遺産を維持するには費用がかかるだろうし、京都の寺だって入場料をとるのだからさほどおかしなことではないのかもしれないが、一般の信者はどうするのだろうか。ミサとかやらないのか?疑問が残る。
白を基調とした明るい内装で、ステンドグラスが目をひく。


旧教会内部

ステンドグラス




1675年に43歳で没したフェルメールは、この旧教会に葬られた。
床にはフェルメールの墓標があり、その上にカンバスが置いてある。
とはいえこれは後世につくられたもので、正確な埋葬地は不明のままだという。





■新教会 Nieuwe Kerk


新教会の前に立つグロチウス像



新教会の向かいには市庁舎が建つ

新教会内部

旧教会から新教会のあるマルクト広場までは歩いてすぐ。
このへん一帯はカフェや土産物屋が軒を連ね、とても賑やか。先ほどのカップルは大きな木靴の置物の中に入って写真を撮っていた。

グロチウス像の横を通って新教会に入る。
ここはオラニエ家代々の墓所で、主祭壇の前にはオラニエ公ウィレム一世の像が置かれている。ステンドグラスの色彩は旧教会ほど派手ではなく、微妙な色の変化を見せる控えめなもので、落ち着いた美しさがある。

塔にも登ることができるが、昨日から足が痛くてきつかったので私はパスした。




広場と運河の間では、蚤の市が開催されていた。
住民も観光客も気軽に足を止めてひやかしている。

■ロッテルダムを経由しアントワープへ


ロッテルダム

デン・ハーグHSに戻ってコインロッカーから荷物を取り出し、今夜の宿泊地アントワープ(アントウェルペン、アンヴェール)に向かう。
ロッテルダムで乗り換え。30分ほど待つはめになった。
ロッテルダム市内を観光するほどの余裕はなかったが、駅前まで出てみた。ロッテルダムは第二次大戦中に完膚無きまでに破壊され、戦後復興された町だ。現代的な建築が目立ち、駅前の風景もまるで新宿新副都心にいるかのよう。
ロッテルダムからアントワープまでは一時間程度で着く。電車で国境越えをするのは初めての経験で(※あとで考えたら初めてじゃなかった。フランスから電車でモナコに入ったことがあった)わくわくしていたのだが、いつ越えたかも定かでないうちにあっさり越境。
アントワープの駅舎は重要文化財に指定されているほどの壮麗なもの。
ホテルは駅から徒歩1分のDEMA TOURIST HOTEL
値段が安かったので覚悟していたのだが、意外にも小綺麗なホテルだった。部屋もアムステルダムのホテルに比べてずっと広い。


フェルメール「台所女中」の像。
デルフトにて

こちらもデルフト。
年代物の看板




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