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■オランダ坂


大浦天主堂に入るあたりからぽつぽつと雨が降り始めていた。予報では夜からと言っていたのだが。
オランダ坂には雨が似合うというからいいか。
と思っていたのに、オランダ坂にさしかかる頃には雨は上がってしまった。
坂はかなりの急勾配で、東山手十二番館まで一気に上がったら息が上がった。このあたりに住んでいる人は雪でも降った日にはどうするのだろう。長崎だって雪くらい降るだろうに。




■東山手十二番館(ラッセル記念館)


明治元年にプロイセン領事館として建築された建物。後にアメリカ領事館、宣教師館としても使われた。現在は隣接する活水学院の創立者エリザベス・ラッセル女史の記念館になっている。
第一期卒業生として着物姿の女学生が一人で写っている写真があった。卒業後は医師として活躍したそうだ。明治時代にミッションスクールに通うくらいだから、きっとハイカラな人だったのだろうな。

東山手十二番館から東山手洋風住宅群に向かう坂の途中に、英国聖公会会堂の碑があった。日本最初のプロテスタント教会の跡地だ。
聖公会の母体は英国国教会。英国国教会は教義上の問題ではなく、政治的な理由(ヘンリー8世とキャサリン・オブ・アラゴンの離婚問題)からローマと袂を分かって設立された一派なので、分類としてはプロテスタントになるが、典礼上はカトリックとの共通点も多い。
この教会堂に掲げられた十字架を見て浦上村の隠れキリシタンが訪れたが、前述したとおり、牧師が妻帯者であったためここがカトリックの教会ではないことを悟って帰っていった。



■東山手洋風住宅群


斜面に沿った狭い土地に七棟の洋風住宅がひしめきあうように建っている。グラバー園のようなハイソ感はあまりなくて、建て売り風である。時代は違うが「文化住宅」という言葉が浮かんだ。
庭のベンチでは中学生の男の子がふたり、並んでお弁当を食べている。そろそろお昼時なのだ。そう気づいたら急にお腹が空いてきた。
見れば洋館の中の一軒に「地球館」とあって、ワールドフーズレストランの看板が掲げられている。様々な国の人が日替りでシェフとなってランチを提供するらしい。面白そうだ。そして美味しそう。さっそく入ってみた。
この日のシェフはスリランカのシラーニさん。チキンのカレーがメインのセットだ。
タイカレーやインドカレーは食べたことがあるが、スリランカのカレーは初めてだ。一口でカレーと言っても国が違えば味もやっぱり違う。たぶん使われているスパイスが異なるからだろう。
二階の部屋は語学講座などに使われているらしい。ちょうど英会話教室が終わった所だと見え、数人が降りてきて談笑しながら席についた。週末の観光地とは思えないほどまったりしている。
本場の味を堪能し、力強く「おいしかったです!」と感想を述べて地球館を後にした。お土産に世界の切手をあしらった栞をいただいた。


地球館

公式サイト



■港へ


旧英国領事館

旧英国領事館の前を通る。野口彌太郎記念美術館として利用されているが、老朽化のため現在は改装中。
人けのない出島を横目で見つつ(中には入らなかった)、海のそばにある出島ワーフという複合商業施設の前に出た。港には船がたくさん舫っていた。


この船はなんだろう


DORADO IIという名の船。

船のそばではお父さんに連れられた幼児が遊んでいた。
私は内陸育ちだから、海が日常にある風景を見て育つというのがどんな感じなのか、まったく想像がつかない。やっぱり海の向こうに広がる世界を早くから意識したりするのかな。


通りすがりに見えた旧出島神学校。
「現存するわが国最古のプロテスタントの神学校」だそうです



■桃カステラを買いに

ぼてぼて歩いて大通りに戻り、最寄りの停留所からバスに乗った。桃カステラを買いに行くために。
桃カステラはその名のとおり桃を形どったカステラで(桃の味がするわけではない)、女の子の初節句の内祝いなどに使われる縁起物のお菓子だ。対して男の子の初節句には鯉菓子というものがある。長崎出身の同僚にいただいたことがあるが、鯉のぬめっとした質感までリアルに表現した迫力ある生菓子だった。
出発前に検索してみたら、桃カステラの食べ比べをしているサイトがヒットした。それによると万月堂というお店の桃カステラは美味しいらしい。しかも普通は季節商品の桃カステラが、ここでは一年中買えるという。願ったり叶ったりだ。
愛宕町というバス停で下車すると、万月堂はすぐ目の前にあった。小さなお店だが、大量の桃カステラが積み上がっているのが硝子戸の外からも見てとれた。なかなか壮観である。
二、三個セットにして実家など各所に発送しようと思っていたのだが、予想外にサイズが大きかったので一つずつにしてもらった。自分が食べる分もひとつ、こちらは手荷物で持ち帰る。


帰宅後撮影。持ち歩いたために形がゆがんでしまった。



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