あをによし奈良紀行 2006.6.16〜6.18

ちとせあまり みたびめぐれるももとせを
 ひとひのごとく たてるこのたふ (會津八一)







■旅の目的

「それならいっそ二日間の出張にするから、試合の晩は奈良ホテルにでも泊って、あそこはごく静かだから、調べ物はホテルでして、あくる日は、大神神社の摂社で奈良市内にある率川神社の、三枝の祭を見物したらどうだろう。私も一度拝見したが、あんな美しい古雅なお祭りはない。どうです、そうしたら。本多君がもしその気なら、今日でも早速手紙を書いて手配しておく。……いや、ぜひそうしたまえ。あれはぜひとも見るべきものだ。」
三島由紀夫『奔馬』(新潮文庫)pp22-23

三枝祭、通称百合祭なるものの存在を、三島由紀夫の『豊饒の海』第二部『奔馬』で知り、ぜひ見てみたい!と母と語りあったのがそもそもの発端。
せっかくなので第一部『春の雪』と第四部『天人五衰』に登場する円照寺(作中では月修寺)、修学旅行で行かなかった法隆寺にも行ってみようということで話がまとまった。
母は三十数年ぶり、私は中学の修学旅行以来13年ぶりの奈良である。

■日程

 2006.6.16(金) 法隆寺 中宮寺〜奈良ホテル
 2006.6.17(土) 興福寺〜率川神社(三枝祭) 薬師寺〜もちいどのセンター街
 2006.6.18(日) 円照寺 東大寺 春日大社

■ガイドブック

『るるぶ 奈良・大和路』(JTBパブリッシング)
母が購入。食べ物屋情報多し。

『プチ贅沢な旅』(実業之日本社)
私が購入。裏表紙の鹿の写真がかわいすぎてついフラフラと。地域別地図が使えそう。

しかし、上記の二冊はあくまで観光ガイドであり、歴史や美術についての情報はなきにひとしい。
そこで、妹(美術史学徒)が学部生時代の奈良研修旅行で使用した「旅のしおり」を借りることにした。
建造物や仏像についてことこまかく説明し、合間合間には會津八一の歌が挟まれているというマニヤックな一冊だ。

■その他、参考になったりならなかったりする文献

『豊饒の海』三島由紀夫(新潮文庫)全四冊
言わずと知れた三島由紀夫の遺作。
今回の旅行に関係するのは主に第二部『奔馬』と第四部『天人五衰』

『日出処の天子』山岸凉子(白泉社文庫)全七巻
聖徳太子こと厩戸王子は超能力者でしかも同性愛者だった!という大胆な設定のもと、彼の少年期から青年期にかけてを描く漫画。
これはもう本当に、すごーく切ない話なのだが、王子があまりにも怖くて初めて読んだ夜は悪夢にうなされた(すでにいい大人だったのに…)。こんなふうに読者にまで畏怖されてしまう王子の孤独、おいたわしや。

『隠された十字架』梅原猛(新潮文庫)
法隆寺は聖徳太子の怨霊を封じ込めるための寺であるとする仮説を打ち出し、発表当初たいそう物議を醸した。
ややトンデモ的ながら滅法おもしろい。『日出処の天子』と併せて読むと怖さ倍増!



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