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■薬師寺


公式サイト

西の京駅で下車すると、矢印で案内が出ていたのでそれに従って参道を目指す。
紫の花(萩のように見えるのだが季節はずれだから別の植物だろうか)が両側に咲いているコンクリートの通路を歩いていくと、寺の裏に出た。
雨はかなり強く降っている。足が濡れて気持ち悪い。

受付から中に入ると、まず東僧坊に行き着く。
出入り口付近では若い坊さんが二、三人の女子高生に囲まれて嬉しそうにしている。修行が足りんぞ。
傘を畳んで中に入ると、別のお坊さんが修学旅行生に法話を聞かせていた。晴れていれば外でやるのだろうが、せっかくの修学旅行もこの天気では気の毒だ。
一画には薬師寺グッズを売るコーナーも。きれいな散華が何種類もあってちょっと物欲を刺激される。御朱印に加え散華コレクションまで始める気か、私。


御朱印書いていただきました

バケツをひっくりかえしたような雨の中を小走りで廻廊まで走る。厩戸王子が毛人とともに雨雲を呼んだとしか思えない土砂降りである。何もこんなに降らせなくてもと思うが、王子、まさかきのう私が「えなりかずきに似てる」と言ったことにお怒りなんですか……?
「凍れる音楽」と称えられる東塔も、昭和に入ってから復元された派手な西塔も、雨の中でけぶっている。東塔の相輪上部の名高い水煙はさすがに見えない。
母が三十年以上前に来た時は、まだ西塔も金堂もなく、現在西塔のある場所に手水鉢のようなものがあって、その水に東塔が映っていたそうである。
私が中学の時は西塔が復元済みだったが、子供心にも「東塔の方が渋くて良いな」と思った記憶がある。今は塔の足下には整然と芝生が敷かれているが、確か当時はまだ剥き出しだった土の上にみんなで並んで、東塔を見上げながらお坊さんの法話を聞いた。

《東院堂》

靴を脱いで東院堂に入る。
濡れた革靴の色が落ちて足に染みついて、まるで泥棒の足みたいになっているのが恥ずかしい。
本尊の聖観世音菩薩像は白鳳時代(推定)のもの。
ふっくらと女性的な仏像。優美でたおやかな衣の表現はグプタ朝の影響を受けているのだとか。

《金堂》

薬師如来像を中心に、日光菩薩、月光菩薩を安置。
白鳳時代の作とのことだが、バランスのとれた堂々たる体躯は古さをまったく感じさせない。日本第一の仏像として挙げる人が多いのも納得。
しかしこれ14の時に一回見ているというのに、ほとんど印象に残っていなかったとはわれながら何事であろうか。ガキに仏像など見せても豚に真珠であるという典型的な例。
薬師如来の後ろにまわると台座の一部分が鑑賞できるようになっている。葡萄唐草文様、インドの蕃人像、そして玄武の浮き彫り。ここからは北側しか見えないけれど、おそらく他の三面には青龍、白虎、朱雀がそれぞれ彫られているのだろう。

《大講堂》

薬師寺の中では最も新しい建物。私が中学生の時はなかった。
本尊は弥勒三尊像。弥勒如来とはなんぞや??? 脇侍は法苑林菩薩と大妙相菩薩で、これもあまり聞いたことのない仏様。
ここには仏足石がある。お釈迦様は入滅の際、その教えを足跡に刻んでいかれたのだそうです。ありがたや。
仏足石の傍らには現代的な釈迦十大弟子の像があった。

軒下から見ていると、修学旅行生のカラフルな傘が目の前を横切っていく。

■もちいどのセンター街

電車に乗ってまたまた近鉄奈良駅へ。
垂仁天皇陵も平城京跡もだんだん見慣れてきたぞ。

もちいどのセンター街で和菓子を物色。
萬々堂通則で「ぶと饅頭」と「青丹よし」「弓月」を購入。今夜ホテルで食べてみて、美味しかったら改めてお土産に買おう。
このお店には「糊こぼし」という椿をかたどったお菓子があって、数年前から私の憧れの的である。お水取りの時期にしか売っていないのだが、いつか食べてみたい。

この頃になると、雨もだいぶ小降りになっていた。
猿沢の池に通じる細い道を歩いていると、「笹餅飯」の看板を掲げたお店があった。餅米と古代米をベースに、色々の具を混ぜて笹の葉に包んで蒸したものらしい。
「……美味そうだね」
「でももう営業時間過ぎてるよ」
指をくわえて見ていると、お店の人が「おつくりできますよー」と声をかけてくれたので、お言葉に甘えて中に入る。笹餅飯とにゅうめんのセットを注文した。
笹餅飯はもちもち。ちまきのような感じで、栗や筍、しいたけなども入っている。美味しくてもう二、三個は食べられそうだった。

笹餅飯 箱屋本店

夜、寝る前にホテルのバアへ行ってみた。
「あじさい」というオリジナルカクテルを飲む。
梅酒をベースにブルーキュラソー、グレナディンシロップを用いたカクテル。青〜紫のグラデーションになっていて美しい。が、かき混ぜたらたちまち濁った。


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