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滯英日記 >> ハワース(5)

 

天気はまだ良かったが、いつ崩れるか分からないので、しばし休んだ後に帰路につく。行きとは別のルートを通ってみた。こちらは道が広くやや歩きやすい。

ポンデン貯水池

適当に歩いていくと、ポンデン貯水池の前に出た。この貯水池沿いに北へ行くと、嵐が丘に登場するスラシュクロス・グレンジ(リントン家の邸宅)のモデルとされるポンデン・ホールが、さらにその先にはペニストン・クラッグのモデルとされるポンデン・カークがあるそうだが、時間的にも体力的にも余裕がなさそうだったので諦めた。ポンデン・ホールの所有者はブロンテ家とも親交があったHeaton家とのことだが、あの墓の持ち主であろうか。

スタンベリーの村を通り抜け、ペニストン・ヒルに足を踏み入れたとき、晴れた空からパラパラと雨が落ちてきた。ヒルの頂点に立つころには本降りになる。
ここでやっと先ほど買った合羽が役立つ時が来た。日本の100円ショップに売られている合羽のような立派なものではなく、ビニールの切れ端に穴をあけただけのような代物だが、あるとないとでは大違い。バッグとカメラの上からこれを羽織り、合羽でカバーしきれない頭部は折りたたみ傘をさせば(顔と頭がぬれると悲しい気持ちになるので)、ほぼ完璧に雨を防ぐことができる。
しかしこれも比較的平坦なペニストン・ヒルだからこそのこと。ここまで天気がもってくれて本当によかった。スカーバラに眠るアンの霊に感謝する。
ハワースの村に入り、記念館の売店で書籍やパンフレットやマグカップを購入。レジで私の前に並んでいた韓国人のおばちゃんが私と同じマグカップを手にしていた。見ず知らずの東洋人どうし、対馬海峡を挟んで同じマグカップを使うのかと思うとなんだかおかしくなる。


アシュマウント(旧インガム邸)

帰りに町の中心から少し離れた所にあるB&Bマシュマウントを覗いてみた。
ブロンテ家のホームドクターだったエイモス・インガムの邸宅跡で、今はB&Bとして営業している。アフタヌーンティーを楽しみたかったのだが、要予約ということであえなく退散。外観の写真だけ撮らせてもらった。名士の家ということでさすがに豪勢だ。インガム氏は残念ながらブランウェルもエミリもアンもシャーロットも救えなかった医者、という印象ではあるのだが。

今日の夕食はブランウェルの行きつけだったBlack Bullで。時間が遅かったせいかお客の姿もまばらだった。
Black Bullを出て、ハワースの町並みの写真を撮りながら宿へ戻った。店のショーウインドウまで撮った。次いつ来られるか、また来ることがあるのか分からないからだ。ハワースに限らず、ヨークシャーは良いところだった。離れなければならないのが悲しいと思うほどに。


   






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