■ヘンリー8世のキッチン Henry VIII's Kitchens
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続いてやってきたのは「ヘンリー8世のキッチン」。テューダー朝時代の厨房を再現している。外観は煉瓦造りの建物の上から何本もの細い煙突が立ち並び、小さな工場のようだ。
入ってすぐの場所に肉の解体部屋と、パイ作りの様子が再現されている。
フィッシュコート |
フィッシュコート(魚の中庭)と呼ばれる細い道を通ってさらに奥へ。こうして建物の間隔を狭くすることで、わざと日当たりを悪くし、それによって魚の腐敗を遅らせたとか。
フィッシュコートのつきあたりのドアから建物の中に入ると、野菜を調理する部屋、魚を調理する部屋、そしてメインの厨房である大かまどのある部屋と、順番に並んでいる。
巨大なかまどには本物の火が燃えていた。テューダー朝の宮廷人の食事は7割が肉、それも牛肉が主で、豚や鶏はほとんど食べられていなかったという。晩年のヘンリー8世が太って痛風になったのも無理はない。
左:当時の高級食材、孔雀 |
厨房を出ると、両側に小部屋の並ぶ広くて暗い廊下がある。この廊下は階段を通じてさきほどのグレイト・ホールのあるフロアにつながっている。できたてのあつあつの料理を王に運ぶことができたのだろう。
すっかり晴れた |
庭園のTiltyyard Cafeでビーストロガノフとサラダの昼食。なかなか美味であった。
カフェがある界隈Tiltyyardはヘンリー8世の時代に馬上模擬試合用に設計された。カフェのある建物は、ヘンリーが試合を観戦するために用いた五つの塔のうちの一つだという。
天気がよくなってきたので庭園を散歩する。まずはGreat Fountain Gardenの方に向かった。
途中に小さな迷路がある。入り口で入場料を払って、挑戦してみた。思ったよりも難しい。
このあたりはWilderness(自然、荒地)として設計されたそうだが、現在この迷路だけが17世紀当時の姿を留めているという。
《Great Fountain Garden》 |
《Privy Garden》 |
《Pond Garden》 |
《Great Vine》 |
《Lower Orangery Garden and Terrace》 |
《Banqueting' House》 |
《Knot Garden》 |
ふたたび宮殿の中に入り、ウィリアム3世のアパートメント、メアリ2世のアパートメント、ジョージアン・プライベート・アパートメントをざっと見学する。(時代的に興味がないので適当である)
回廊にもどってきたらまた王と王妃に遭遇。観光客が取り巻きのようにぞろぞろ付いて歩いていて可笑しい。
お土産にパンフレットとキャサリン・オブ・アラゴンのティンブルを購入した。ヘンリーと妻たちマグカップ(温かい飲み物を入れると妻たちの首が消える。外箱にはこのカップでお茶を楽しむヘンリーと、それを見てOH!みたいな顔をしているアン・ブーリンの絵)を買おうか小一時間迷って買わず。
ハンプトン・コートに別れを告げる |
ハンプトン・コートの駅につくとちょうど5分後に電車が出るところだった。16時54分ロンドンに向けて出発。
宮殿のそばを流れるテムズ川 |
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