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滯英日記 >> キングス・ラングリー(1)

2011.9.22(木)

キングス・ラングリー Kings Langley

8:45にホテルを出発、ユーストン駅で9:34発のキングスラングリー行きに首尾よく乗車。
25分の乗車ののち、キングスラングリーに到着。完璧。のはずだった。
駅を降りるとすぐに目の前に牧草地が広がり、ロンドンからわずか40キロの距離が信じられないのどかさである。この町の諸聖人教会に、初代ヨーク公エドマンド・オブ・ラングリーが眠っているのだ。
町の中心部に向かう大きな道は、車の通りは激しいものの、りんごの木や「野ばらの村のものがたり」に出てくるようなベリーが実っていたりする。
エドマンドはよいところで生まれたのだなと思いつつ、大学の前を通り過ぎ、橋を渡り、牧場を横目で見ながらすすむと、目印の「Rose&Crown」というパブが見えてきた(名前がすばらしい)。

右折するとAll saints churchの看板が目に飛び込んできた。その向こうに、広い墓地と庭にかこまれた素朴で愛らしい教会が見える。

ゆるやかな坂になっている小道を足早に行き、ドアに手をかける。
………開かない。

なんとしたことか、鍵がかかっている。
教会横に付属している会館の入り口へ回る。こちらは開いていたが、教会に通じるドアにはやはり鍵がかかっている。
そこに女の人が一人やってきた。これ幸いと「教会を見学したいのですが」と話しかけてみたが、彼女は教会の人ではなく、ダンスサークルの集まりでロビーを借りているだけなので分からないという。
車の音がして、さっきの女性と同年輩の女性二人がホールに入ってきた。ダンスサークルのメンバーなのだろう。彼女たちに「ここで待っていても誰も来ないと思う。誰か来る可能性があるとしたら午後だけど…」と言われ、諦めて外に出た。最後の手段で看板に書かれていた電話番号に(英語力もかえりみず)かけてみたが誰も出なかった。

万事休す。

しかし、ここで諦めるのはあまりにも悔しい。わざわざ日本からやってきたのだ。
ふと思い出したのは、先ほど会館のホールで見た礼拝スケジュール表。それによると毎朝9時に礼拝が行われているようだ。それにあわせて来れば中に入れないだろうか。礼拝の前か後にちょっと見学させてもらうしかない。
リベンジを誓いつつ駅まで歩いて戻った。


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