2009.11.14(土)エアフルト Erfurt
早く寝すぎたせいか5時前に目が覚めてしまった。二度寝しようとしたが眠くならないので、目覚ましのアラームをオフにして支度を始める。普段なら一秒でも長く布団に留まろうとするくせに、旅行中の私は自分でも呆れるくらい勤勉だ。 道なりに歩いていくと川にさしかかった。橋の上から覗いてみたらカモがいたので、写真を撮ろうとカメラを構えた瞬間、レンズフードが外れて落下した。取りにいけるような高さではないので諦めるしかない。 ■クレーマー橋 Krämerbrücke橋の上に商店が立ち並ぶクレーマー橋。同様のものではポンテ・ヴェッキオが有名だが、アルプス以北で残っているのはクレーマー橋だけだそうだ。パリのポン・ヌフなども架橋当初はこのような形態だったと聞く。
橋の上は商店が隙間なく立ち並んでいて、川面はまったく見えないので、言われなければ普通の通りと見分けがつかない。 エアフルトの町にはときどきもろ人民芸術風の装飾が施された建物があって面白い。食料品店や衣料品店が並ぶ通りを見ていると信じられないようだが、ほんの20年前までは鉄のカーテンの向こうの町だったのだ。 ■エアフルト大聖堂 Domドーム広場ではクリスマスマーケットの準備が始まっていた。出店の間をすりぬけ階段を上って大聖堂に入る。彩色彫刻がたくさんある。ルネサンスの装飾が施された櫃があったので「おお、好み」と思って近寄ってみると、 中にキリストが入っていた。心臓に悪い。 マインツの巨匠による絵画。
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大聖堂の隣に建っているのはセヴェリ教会。
祭壇の前には菊が飾られている。日本でお墓にあげるような菊とは少し違って、花びらが横にぱっと広がったような形。
教会の床にはクッキーのようなレリーフ状の墓碑がたくさん並んでいた。
中央近くに置かれていた柩のようなもの。説明プレートがついていたが、ドイツ語なのでさっぱり分からない。
大聖堂もセヴェリ教会も予想以上に見ごたえがあって、気が付いたら電車の時間が迫っていた。あわてて小走りに駅へ向かう。途中道を間違えて戻ったりしながらなんとかホームへ到着。
次の目的地アイゼナハまではRBで一時間ほど。乗りこんでしばらくすると太った陽気な車掌さんが改札に回ってきた。私のジャーマンレイルパスは問題なくパス。
ふと見ると、通路をはさんで隣に座っていた若者が車掌さんと何やら揉めている。車掌さんがしきりに何か問いただしているのだが、どうも若者はドイツ語ができないようだ。そのうち近くのおばあちゃんグループまでもが論争に加わってちょっとした騒ぎになる。結局若者は次の駅で降りていった。キセルだったのだろうか。
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